ハリウッド -HOLLY WOOD-

yaji1 ハリウッドとは

アメリカ合衆国カリフォルニア州のロサンゼルス市にある地区で、映画産業の中心地です。
また、全世界の映画に影響力のある「アメリカ映画」そのものを「ハリウッド」と呼びます。

yaji2 日本の芸能界とアメリカの芸能界の違い

まず、日本でいう「芸能プロダクション」を、アメリカでは「エージェント」と呼びます。
しかし、日本のように「所属」するわけではなく、アメリカの俳優、女優、監督、脚本家たちは、エージェントと個人契約をして活動をします。
いわば「個人事業主」なので、エージェントからすれば「タレント」は「クライアント(顧客)」になります。
アメリカのエージェントは主に「出演交渉」「金額交渉」「契約交渉」など仕事に関わる取引をするだけで、タレントのマネジメント業務は行ないません。
スケジュール管理などのマネジメント業務を行なうのは、マネジメントカンパニーの「マネージャー」が行ないます。
ベテラン俳優は大抵マネージャーを付けており、弁護士、会計士、アシスタントまでも自分で抱えることが多いのです。
したがって、ハリウッドの「エージェント」「マネジメント」の両方の仕事をしているのが、日本の「芸能プロダクション」ということになります。

yaji3 ハリウッドデビューするには

「アメリカで働けるビザを取得する」これに限ります。
アメリカで働く限り、リーガルな労働ビザが必要です。
市民権や永住権が無い場合は、いわゆる「俳優ビザ」と呼ばれている「Oビザ」で働くことが出来ます。
日本でタレント経験があれば「Oビザ」を取得しやすいですが、この他にも「アクティングスクール」などで「学生ビザ」を取り、数年後に「トレーニングビザ(OPT)」を取得して、それで働くことも可能です。
あとは、オーディションで「合格」を勝ち取るために実力をつけるしかありません。
日本にも、芸能人になるための養成所は多数存在しますが、アメリカにも「アクターズスタジオ」という超一流の養成所が存在します。
この「アクターズスタジオ」の副学長であるジェームズ・リプトン氏は、「卒業生は何百人といますが、その中でスターとして成功するのは、たったの2~3人です」と言われました。
それほど「ハリウッドスター」になるのは難しいのです。
ハリウッドでは、知名度が相当高い俳優でも、オーディションを受けることが多々あります。
また、例え優秀なエージェント会社と契約をしていても、「スクリーン・アクターズ・ギルド」という組合の会員にならなければ、「ハリウッド俳優」として認められず、活躍することは出来ません。

yaji4 スクリーン・アクターズ・ギルド(SAG)

「スクリーンアクターズギルド」とは、
「ユニオン」という、アメリカエンタテインメント業界の組合の一つです。

ユニオン

- SAG(Screen Actors Guild:米国俳優組合)
- AFTRA(American Federation of Television and Radio Artists:米国テレビ・ラジオアーティスト組合)
アメリカで製作される映画は、学生製作作品から映画スタジオ管轄の作品まで、ユニオン規定に基づいて作られています。
製作会社は「SAG」に登録し、許可されるとSAGのメンバーである俳優を雇う権利がもらえます。
ユニオンに登録せずに製作される作品は「ノンユニオン映画」と呼ばれ、ノンユニオン映画はSAGに登録していない「ノンユニオン俳優」しか雇うことが出来ません。
全ての俳優は、最初は「ノンユニオン」からスタートして、キャリアがついてくると、アメリカでの必然的な過程となる「ユニオン俳優」になります。
「ユニオン映画」は、全てのユニオン契約とルールに基づいて撮影が行なわれるので、融通が利かない、予算がオーバーしやすい、製作側の都合で交渉出来ないことが多い、俳優に印税を払い続けなければいけないなどの条件があり、「ノンユニオン映画」だと、全てのルールは自分たち次第で、何も気にせず製作できる代わりに、「ユニオン俳優」が使えないので「作品の質」が落ちてしまうという問題が生じます。
新人は「ノンユニオン俳優」としてキャリアをスタートさせ、「ノンユニオン」「ユニオン」のオーディションを受け始めます。
コマーシャルの場合は、ユニオンの仕事で「主役」として一度でも採用されれば、ユニオンメンバーになる資格が与えられます。
少し複雑かもしれませんが、ユニオンが「プロ」、ノンユニオンが「アマチュア」と考えれば理解しやすいかもしれません。
yaji5 SAGのシステム

スクリーンアクターズギルドは、1933年に創設された組合で、適正な報酬、福利厚生、労働環境など、俳優を守るために設立されました。
映画のギャランティーも、

製作費200,000ドル未満の映画の場合/俳優への報酬は1日100ドル以上
製作費625,000ドル未満の映画の場合/俳優への報酬は1日268ドル以上
製作費2,500,000ドル未満の映画の場合/俳優への報酬は1日504ドル以上
上記の低予算製作映画に入らない通常の映画の場合/俳優への報酬は1日809ドル以上
などと決められています。 しかし、SAGに加入するには当然費用もかかります。
初期費用として「2,277ドル」
年会費は収入に基づいた額(最低116ドル)を払うことになります。
※スクリーンアクターズギルド(映画俳優組合)は、2012年に「米国テレビ・ラジオアーティスト組合」と合併し、「SAG-AFTRA」となりました。
yaji6 ハリウッド4大エージェンシー

アメリカ合衆国にも、数多くの「エージェント」(日本でいう芸能事務所)が存在しますが、その中でも特に力が強い「大手エージェント」が4社あります。 これを「ハリウッド4大エージェンシー」と呼びます。

クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)

ハリウッド4大エージェンシーの中でも圧倒的大手と言われ、俳優、女優、脚本家、監督、プロデューサー等、Aリストタレントを数多く抱えています。 ウィリアムモリスエージェンシーを離反した若手エージェント5名で創設され、現在では日本の芸能プロダクション「吉本興業」とも業務提携を結んでいます。

yaji21 主なクライアント

- ブラッド・ピット
- ロバート・デ・ニーロ
- ナタリー・ポートマン
- ウィル・スミス
- ブルース・ウィリス
- キャメロン・ディアス
- ジョージ・クルーニー
- ニコラス・ケイジ
- ニコール・キッドマン
- オーランド・ブルーム
- トム・クルーズ
- トム・ハンクス
- キアヌ・リーブス
- スティーブン・スピルバーグ
- ジョン・ウー
- 菊地凛子
- 浅野忠信
ウィリアム・モリス・エンデヴァー(WME)

ハリウッドの「5大エージェンシー」であった「ウィリアム・モリス・エージェンシー」と「エンデヴァー・エージェンシー」が合併して出来た会社です。 アメリカの映画ビジネスにおける主要エージェンシーの1つで、100年以上の歴史を持つ老舗エージェンシーでもあります。

yaji22 主なクライアント

- マイケル・ベイ
- ラッセル・クロウ
- リチャード・ギア
- ジャッキー・チェン
- エディ・マーフィー
- シャロン・ストーン
- クエンティン・タランティーノ
- デンゼル・ワシントン
- クリント・イーストウッド
- セレーナ・ゴメス
- ジョン・トラヴォルタ
- エミネム
- ブリトニー・スピアーズ
- 渡辺謙
ユナイテッド・タレント・エージェンシー(UTA)

アメリカ合衆国の大手エージェンシーの1つで、映画やドラマのクレジットにも、頻繁に登場します。 ジョニーデップやハリソンフォード、アカデミー賞をはじめ各賞の受賞者やノミネート者が多数所属する、有名エージェントです。

yaji23 主なクライアント

- ジョニー・デップ
- ハリソン・フォード
- オーウェン・ウィルソン
- ニコール・リッチー
- マシ・オカ
- リヴ・タイラー
- アリシア・シルバーストーン
- エリザベス・ハーレー
- キリアン・マーフィー
- ジェームズ・カーン
- ジェニファー・ロペス
- ドン・チードル
- パトリック・デンプシー
- ブルック・シールズ
- ライアン・レイノルズ
ICMパートナーズ

アメリカ合衆国の大手エージェンシーの1つで、1975年に「インターナショナル・クリエイティブ・マネージメント」として創設されました。 現在は「ICMパートナーズ」という社名に変わり、映画俳優、監督、脚本家、テレビタレント数千人を擁する巨大エージェントです。

yaji24 主なクライアント

- ウディ・アレン
- ハル・ベリー
- ダニー・ボイル
- クレア・デインズ
- カート・コバーン
- デヴィット・クローネンバーグ
- ジョディ・フォスター
- ベン・キングスレー
- ペニー・マーシャル
- スティーヴ・マーティン
- ロバート・ロドリゲス
- シルベスター・スタローン
- クリストファー・ウォーケン
- ビヨンセ
- 竹内結子

参考資料/ハリウッドキャスティング


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